2010.07.23

心配事をいちいち感謝に変える方法

心配事をいちいち感謝に変える方法


よっぽどの楽天家でない限り、人はたいてい心配事を秘めているものです。 

主婦の道子もそうでした。 まわりに気を使い、陽気に振舞っては見せるのですが、実はかなりの心配性。 しじゅう、いろんなことを心配していました。

道子の夫はただ今単身赴任中。 仕事が忙しくめったに帰ってきません。 が、夫は大の読書好きでして、道子におすすめの本を送ってきてくれたりするのです。

今日も夫から一冊の本が届きました。 道子が開けてみると、そのタイトルは・・・

「心配事をいちいち感謝に変える方法」とあるではありませんか。 なんか変な題名ですよね。

物は試しといいます。 道子は早速、その本を読んでみることにしました。 

では、本の内容と同時進行で進んでいきましょう。

「この本を手に取ったあなたは、一見なんの心配もない幸せそうな女性かもしれません。 でも心は裏腹に、常にいろいろな心配事に悩まされているのではありませんか?」

「たとえば、あなたは息子さんのことで悩んでいるかもしれません」

と、ここまで読んだとき道子は驚きを隠せませんでした。 図星だったからです。 でもそれは始まりでした。

本の内容は、まるで道子のために書かれたかのような内容だったからです。

「中学生の息子さんはやる気のない子なのではないですか? 誰が何をいおうと、まるでやる気を出さない。 勉強もスポーツも無関心。 ゲームとマンガに夢中。 あなたはそんな息子さんの将来を心配しているのではないですか?」

その通りでした。 中2の息子は、将来のことなどまるで考えてないように見えます。 こんな調子でまともに高校に入れるのでしょうか? その先は・・・どうするのでしょう。 

「息子さんのことに輪をかけて、もしかしたらあなたはお姑さんのことでも悩んではいませんか?」

道子はドキリとしました。 こればっかりは誰にも言ったことのない話です。 姑は道子以上に心配性。 心配のあまり、年中電話をかけてくるのです。 最近覚えたメールもひっきりなしです。

とはいえ道子は姑のことを嫌っているのではありません。 人柄を慕っているし、いろんな面で尊敬もしています。 ただあまりにも頻繁なので、正直うっとうしく感じることがあるのです。

もし姑の具合が悪くなって同居になったらどうしよう? 時々、電話に出ないことを責められたらどうしよう? メールの返信がどんどん短くなってることで腹を立てたりしないだろうか?

道子の心配はこれまた尽きないわけです。 

驚いたことに、本はすべてお見通しのようです。 読めば読むほど、ぴったりのことが書いてあります。

「では、具体的な方法に入りましょう。 それは簡単に申しあげると、心配事が生じるたびに、それを感謝に変えてしまうという方法です」

「むずかしそうに見えますが、マスターするとかんたんですし、けっこう癖になりますよ。 息子さんはやる気がないんでしたね。 でももちろん、あなたは息子を愛しているのですね」

「では息子さんに感謝してみましょう。 そうです。 あなたの方から感謝をするのです」

「息子さんは健康ですよね。 なんてすばらしい! 息子さんは声だけはいいってよくいわれるんですよね。 すばらしいじゃないですか!」

「さぁ あなたも息子さんに感謝すべきことを見つけてみてください」

ええっと 息子は気持ちがやさしくて、友達からも信頼されている。 息子はわたしが作ったものをおいしいといって食べてくれる。 息子は・・・

と思い出していくうち、なぜだか道子は胸が熱くなってきました。

「そうそう、その調子。 とてもいいですよ。 では、お姑さんのこともやってみませんか。 同じような方法です。 今度は自分でできますね?」

道子は姑のことを考えてみました。 ええっと姑は心配症だけど裏を返せば、私たちのことを考えてくれてる。 どの息子、どの嫁も差別せず、公平に扱ってくれる。

姑は歳のわりに元気で頼もしい。 どんな些細なことも、聞けばよろこんで教えてくれる。 

そうだわ。 よく考えてみれば私は姑に恵まれている。 何を悩んでいたのかしら? なぜ今まで姑に感謝しなかったのかしら?

道子は心から息子と姑、そしてこの本を送ってくれた夫に感謝をしました。 そしてこれからは、あらゆる心配事にも、「いちいち感謝に変える方法」で乗り切ってみようと思いました。

ところで、この本、なぜ道子にぴったりの内容だったのでしょう? 

それは、あとがきを読めばわかります。 あなたも読んでみます?

「道子へ。 ここまで読めば君は気づいているだろう。 これは僕からの誕生日プレゼントだ。 ”手づくりの本”の会社をやっている友人に頼んで作ってもらったんだ」

「単身赴任も長引き、君には長いこと苦労をかけた。 すまないと思ってる。 来年はそちらに戻れそうなので、君や子どもと再び暮らせること、楽しみにしてるよ」

「誕生日おめでとう! 〇〇より」


~おしまい~


読んでくれてありがとう。 他のお話も読みたいという方は、こちらもどうぞ!


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この記事へのコメント
またまた良いお話を ありがとうございます! 「いちいち感謝する。」っていいですね! 不平不満心配事も、感謝があれば乗り越えていけそうです。 頑張るぞ~~~!
Posted by ユカリ at 2009.10.07 12:31 | 編集
こんにちは。

よいお話といってくれて、ありがとうございます。
いちいち感謝することが、幸せに結びつくと私は思ってます♪
ユカリさんの 「頑張るぞ~~!」という力強い言葉
いいですね! お互い がんばりましょー。
Posted by シャイドリーマーより ユカリさんへ at 2009.10.07 14:42 | 編集
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