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ゆっくりブログ (AC癒しのメッセージ)

アダルトチルドレン(AC)として悩んできた私、ときどき鬱症状が出てしまう私が思う 癒し・幸せについて。オリジナルの言葉で発信していきます

2010年08月の記事

本物の”ありがとう”

泣き虫だったあの頃に

ありがとうが言えたら

それが

本物の”ありがとう”


泣き顔の映った鏡に

ありがとうが言えたら

それが

本物の”ありがとう”


泣かされっぱなしの相手に

ありがとうが言えたら

それが

本物の”ありがとう”


正真正銘

本物の”ありがとう”








過去を変えても・・・

過去を変えても・・・

その人(仮にAと呼ぼう)は人生の大半、悩み続けてきた。 幸福感を感じられないまま生きてきた。 それは自分の過去に起因すると、Aは考えていた。

Aの両親は仲が悪く、家庭内にはいつもピリピリ感が漂っていた。 幼いAは両親に嫌われないよう、顔色をうかがって行動するのが習慣になっていた。 本来、やさしく守ってくれる存在の母も、子どもに無関心な変わった親にしか見えなかった。

中高生になったAは友達との関係に悩むようになった。 いつの間にか仲間はずれにされ、孤独な日々を過ごした。 大学も受験に失敗し志望校には入れなかった。 仕方なく、すべり止めに入学することとなった。

そのため大手企業にも就職できなかった。 小さな会社を転々としているうち、やっと理想の彼と出会えた・・・と思ったのだが、それもつかの間、彼はAを置いて去っていった。



と、こんなところがAのいう、暗い過去の粗筋である。 



Aはよく夢を見る性質(たち)で、その日、誰もいない部屋でひとり眠っていた。

不思議な夢を見るのは珍しいことではない。 が、その日見た夢は一風変わっていた。 夢に出てきたのは、見たこともない白髪の老人だった。 老人はAに呼びかけた。

「お嬢さん、過去を変えたいと思ったことはないかね?」

Aは自分で夢を見ているということを自覚していた。 夢なんだから本音がいえる。 そう思ったAは

「もちろんですよ。 過去さえ変えられれば、きっと私も幸せになれるんです。 さかのぼれば生まれたときから、私はついてなかった。 環境に恵まれてなかったんです」

「では、過去を変えてみよう。 どんな過去にしたいかね?」

「どうせこれは夢だから、もう好きにいっちゃいますけど。 第一に、もっと優しくて子煩悩な両親の子に生まれたいですね。 いじめにあわない子に育ちたいし、それと大学も第一志望に受かりたいし有名企業に就職したいし、そうすれば社内かなんかで素敵な彼氏と出会えると思うし」

「よろしい。 ではシュミレーションを見てみよう。 早回しで映すよ」



と映像が現われた。 いわば映画のようなものである。 Aの望み通り、理想的な両親のもとで生まれ、いじめられることもなく育ち、希望通りの学校に入り、そして卒業、一流企業に就職。 さらに素敵な彼もできる。

そんな映像が早回しで再生された。 と、その後のAが映し出された。 

「過去を変えてからの様子を見てみよう」

と、老人がいうと、すばらしい過去を経験した後のA(シュミレーションの)が現われた。 



さぞ幸せになっているだろう、と思いきや、映像のAは沈んでいる。 暗い顔をしている。 

「あ~あ どうして私は幸せになれないんだろう。 両親のことは尊敬してるけど、なんかいちいちうるさいし。 中高生の頃はいじめられはしなかったけど、あんまり楽しいこともなかったなぁ。 大学も退屈だったし。 今の彼はやさしいけど、いつか浮気するんじゃないかしら。 私はどうせ幸せにはなれないんだわ」

それを見たAは驚いて、老人にたずねた。

「どういうことですか? 過去を変えたのに、なぜ私は悩んでるの? どうして幸せを感じてないの? 過去さえ違っていれば、すべてうまくいくはずなのに」



すると老人は静かに説明を始めた。

「それは、きみの内面に問題があるからだよ。 どんな恵まれた過去であっても同じことだ。 きみは結局、満足しない。 常に幸せでない理由を見つけようとする。 悩みを自分で作ってるんだ」

「きみは否定するだろうが、これではみずから不幸を選んでいるのと同じことだよ。 幸せになりたくないと宣言してるのと同じことだよ」

「人は生まれや環境のせいにしようとする。 その方が楽だからね。 何かのせいにしている間は、ホンモノの幸せは来ないんだ」

「きみは賢いお嬢さんだ。 これからは”過去を変える”のではなく、未来を築いていったらどうかね」



そうするにはどうしたらいいんでしょう?とAが聞こうとした時、夢から覚めてしまった。 夢とはそういうものである。 



でもこのリアルな夢を見たことで、Aは少しだけ気づき始めている。 自分を不幸だと感じてしまう理由が、過去にあったのではないということを。 

まずは過去や親や環境のせいにするのはやめよう、とAは思った。 そして・・・まわりの小さなことに感謝することから始めようと、思い始めているところである。
  


~おしまい~


読んでくれてありがとう。 他のお話も読みたいという方は、こちらもどうぞ!